先日新潮文庫から出たエリック・ガルシアの「レポメン」のあとがきに非常に面白いことが書かれていたので、それについて書こうと思っていたのですが、その前に…
「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」で話題となった若手作家ジョナサン・サフラン・フォアの映画化についてのコメントを引用しておきたいと思います。
エージェントから前もって言われたんだ。
「映画化権のある小説100作のうち99作は映画にならない。脚本が書かれることもあれば、書かれないこともある。プロデューサーが見つかることもあれば、見つからないこともある。とにかく最前列の席で完成した映画を観るまで何も信じるな」(「僕の大事なコレクション」公式HP プロダクション・ノート 原作者ジョナサン・サフラン・フォアのコメントから)
さすが新人作家(当時)のエージェント、なかなかうまいこと言いますな(笑)。
私が映画化権や企画の行方について聞かれて、今はどうなっちゃってるやらわからずトンと音沙汰ないなあ、って感じな場合、いつも思い出すのが上のコメントなんであります。
まあ、100のうち99が映画にならないってのはどうか…(実際は映画化されるのはもっと多いかも?)と思うんですが(笑)。
ここで我々日本人が特に忘れがちなことがふたつ。
・製作発表が行われればほぼ映画が完成する日本とは違って、映画化権が誰かに買われても海外(特に米)では映画化が決定したわけじゃない。
映画化には大体段階があって、その途中で波にのまれてどっかに行っちゃうという…
・日本では馴染みにくい(っていうか、そういう慣習がないのでなかなか理解しにくい)エージェントの制度ですが、作家には権利を管理するエージェントがいる。
出版エージェントと映画化権を管理するエージェントが違う、ってのは普通みたいですよね。
この2点を押さえておくだけで映画の原作関連のニュースがぐぐっと読みやすくなるんではないかと思います(脚本、プロデューサー云々についてはまた今度)。
そうそう、最前列の席で映画を観たら首が疲れて見にくいんじゃ…(←いや、これはそういう直接的な意味じゃないような 笑)

僕の大事なコレクション Everything Is Illuminated
監督:リーヴ・シュレイヴァー
出演:イライジャ・ウッド
DVD:
僕の大事なコレクション 特別版 ワーナー・ホーム・ビデオ
原作:
エブリシング・イズ・イルミネイテッド ジョナサン・サフラン フォア (著), ソニーマガジンズ
*ベストセラーの映画化、しかもリーヴ・シュレイヴァーの監督作品という割には話題にならなかったんですよね~(初登場の週には高アベレージだったのだが…)
ちなみにこの映画が公開された05年9月16日の週には「Just Like Heaven」が初登場1位を獲得。リース・ウィザースプーン主演、原作はマルク・レヴィ(今や人気作家)の「夢でなければ」、日本では未公開(DVDタイトル 「恋人はゴースト」)。