カテゴリ:もっと楽しむ?映画の原作( 14 )


2009年 11月 13日

映画化権のある小説100作のうち99作は映画にならない?


先日新潮文庫から出たエリック・ガルシアの「レポメン」のあとがきに非常に面白いことが書かれていたので、それについて書こうと思っていたのですが、その前に…
「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」で話題となった若手作家ジョナサン・サフラン・フォアの映画化についてのコメントを引用しておきたいと思います。

エージェントから前もって言われたんだ。
「映画化権のある小説100作のうち99作は映画にならない。脚本が書かれることもあれば、書かれないこともある。プロデューサーが見つかることもあれば、見つからないこともある。とにかく最前列の席で完成した映画を観るまで何も信じるな」

(「僕の大事なコレクション」公式HP プロダクション・ノート 原作者ジョナサン・サフラン・フォアのコメントから)

さすが新人作家(当時)のエージェント、なかなかうまいこと言いますな(笑)。
私が映画化権や企画の行方について聞かれて、今はどうなっちゃってるやらわからずトンと音沙汰ないなあ、って感じな場合、いつも思い出すのが上のコメントなんであります。
まあ、100のうち99が映画にならないってのはどうか…(実際は映画化されるのはもっと多いかも?)と思うんですが(笑)。

ここで我々日本人が特に忘れがちなことがふたつ。
・製作発表が行われればほぼ映画が完成する日本とは違って、映画化権が誰かに買われても海外(特に米)では映画化が決定したわけじゃない。
映画化には大体段階があって、その途中で波にのまれてどっかに行っちゃうという…

・日本では馴染みにくい(っていうか、そういう慣習がないのでなかなか理解しにくい)エージェントの制度ですが、作家には権利を管理するエージェントがいる。
出版エージェントと映画化権を管理するエージェントが違う、ってのは普通みたいですよね。

この2点を押さえておくだけで映画の原作関連のニュースがぐぐっと読みやすくなるんではないかと思います(脚本、プロデューサー云々についてはまた今度)。

そうそう、最前列の席で映画を観たら首が疲れて見にくいんじゃ…(←いや、これはそういう直接的な意味じゃないような 笑)


僕の大事なコレクション Everything Is Illuminated
監督:リーヴ・シュレイヴァー
出演:イライジャ・ウッド
DVD:僕の大事なコレクション 特別版 ワーナー・ホーム・ビデオ
原作:エブリシング・イズ・イルミネイテッド ジョナサン・サフラン フォア (著), ソニーマガジンズ

*ベストセラーの映画化、しかもリーヴ・シュレイヴァーの監督作品という割には話題にならなかったんですよね~(初登場の週には高アベレージだったのだが…)
ちなみにこの映画が公開された05年9月16日の週には「Just Like Heaven」が初登場1位を獲得。リース・ウィザースプーン主演、原作はマルク・レヴィ(今や人気作家)の「夢でなければ」、日本では未公開(DVDタイトル 「恋人はゴースト」)。
 
[PR]

by hamchu | 2009-11-13 11:21 | もっと楽しむ?映画の原作 | Trackback | Comments(4)
2009年 09月 25日

私が映画の原作を先に読む理由


本当はこの記事もすぐにアップする予定だったのですが、このところ自宅ネットの接続状況が悪く…
マンション共用部分の増幅器の調子がイマイチでこの間も見てもらったんですが、調整だけでまだ交換してないのねー(修理のお兄さんは後日交換するって言ってたのだが)
ようやくつながったー(たいした記事でもないのにもったいぶってるようで困ったもんです)。

そんなこんな?で私が原作の方を先に読む理由。

まずこれを聞かれると私は
原作のほうが映画より先に存在するから!
と答えてます(笑)。

原作のある映画の場合、書籍のほうが先に創作されていて、映画はそれを翻案し創作したいわゆる二次的著作物。
先にあるから先に読んどく、脚本家も先に読んでるしね~ってなわけ(俳優さんは読まない方もいるみたいですけどねー 笑)。

なんだかもっともらしい感じで本人はいいこと言ってるつもりでいるのですが、実際には
映画の原作のニュースを扱うのに必要だから
(そんなもんです)

現在、オプション権や映画化権が設定されてニュースになってから実際に映画が完成するまでには早くて1年、大体3年から5年くらいかかります。
その間に脚本家や監督、キャスティングが発表されたりとさまざまな続報が出てくるんですが、そのときに原作を読んでいると対応しやすいのです。

まず、当初からストーリーが原作とは違っている場合。
アンジェリーナ・ジョリー出演のサスペンス映画「テイキングライブス」(原作はマイケル・パイの「人生を盗む男」 後に「テイキングライブス」に改題)の場合、はじめからアンジー主演で企画がすすめられていたのですが、原作を読んでいるとこれが???(女性が主人公、そしてキャラが捜査官ってあたりがもう大幅に 笑)
特に英語のソースを読む場合、ニュース記事に書かれたストーリーと原作のストーリーが合致しない場合が結構あるのです。

そして、キャスティングのニュース。記事中にキャラクター名を記載してくれていればいいのですが、これが結構ない。主人公の妹、とか、主人公の友人の娘(誰じゃ)、とか、ある程度原作を読んでいないと全くわかりません。

あと、困ったことに映画業界紙はストーリーや設定の肝心な部分をニュースに書いちゃうんですよ!(ダメじゃん 笑)
そういう意味で原作を読んでいないで記事を書くと、なんとなく読んでないのがわかる、って理由もありますね(あるんですよね、いかにも読んでるって感じの記事でやっちゃってるのが…)。

また、できるだけ早く読むようにしているのは…
いつ続報のニュースがあるかわからない(原作のニュースは忘れたころにやってくる)、というのと、先ほど書いたように、企画発表から完成、そして公開まではかなりの時間がかかるので

早く読んでおけば、映画を見るまでにそれだけ時間が空く

というのが大きな理由。
読んだ直後はインパクトが強くても、時間がたつと結構忘れちゃうもんなんですねー(いや、私の場合はなんでもすぐに忘れちゃうが)
今年の夏の「縞模様のパジャマの少年」もちょうどいい感じで記憶が薄れてました(笑)。

ってなわけで、私自身はここ数年、こんな感じ。
これはあくまで”ちと特殊、かつ暇人”の場合なんで全く参考にならんと思いますが…(旧作の場合はまたちょっと違うし)
みなさんもどんな感じで原作、映画に接しているのか、ぜひ教えてくださいね!
[PR]

by hamchu | 2009-09-25 13:27 | もっと楽しむ?映画の原作 | Trackback | Comments(6)
2009年 09月 25日

ブログ・タイトルの理由(わけ)


映画の原作を「見てから読むべきなのか、読んでから見るべきなのか…」

これは一種究極の命題かと思うのですが(大げさな… 笑)、私の場合、日本語に翻訳された原作があって読書可能な場合、ここ近年に製作されたものであればほぼ映画を見る前に原作を読んでいます。

この点、このブログのタイトル「見てから読む?映画の原作」にはまったく反してるわけなんですが、それには実は理由がありまして…(笑)

このブログの前身はご存知の方も多い?ように、映画原作のデータを集めたHP版(同タイトル 見てから読む?映画の原作 http://www010.upp.so-net.ne.jp/hamchu/)。
そのニュース部分を簡単に即時的に更新していきたいと思いブログを作成したものです(その後子供が生まれたりと個人的に忙しくなり、本家のHPの更新がまったくされていない状態になっていますが…)。

そして、このHP版にも実は前身があり、そのサービスに登録するにあたって、本来、タイトルを「見てから読む?それとも読んでから見る?映画の原作」にしたかったのです。
しかし、タイトルに字数制限があってこれが全部入らない。
本来の私のスタンスである「読んでから見る?映画の原作」では何だか語呂が悪いってんで(「それとも読んでから見る?」部分をぴゅーっと削除して)このタイトル「見てから読む?映画の原作」を登録しました(そのとき、もっと別にしっくりするものを考えとけばなあ、なんてのは後の祭り)。

そのときはタイトルなんていつでも変えられるや、なんて思っていたのですが(私のやることには大体理由があるのだが、元来テキトーな性格なので何でもアバウトなのである)、前身がメルマガで紹介されたり、本家がAll Aboutで賞を受賞したりしているうちにこのタイトルになじんでしまい、何となく変更できなくなってしまいました。
今では10年近くこのタイトルを使わせてもらっています。

肝心の「見てから読む?それとも読んでから見る?映画の原作」ってタイトルをつけようと思った理由…
これは実ははっきりしたところはよく覚えていないんですが(←困ったもんだ)
第一に、当時”BOOK ? or MOVIE?”という英語のサイトを参考にしていたからだと思います。
また、ベストセラーファンタジー系の原作アリ作品が多い今では必然的に原作を先に読んでいる方が多いようなんですが、「羊たちの沈黙」のあたりのサイコパス映画が流行してた時期には映画を見るまでは原作は読まないって方が結構多くて、先に読むか読まないかで意見が分かれたり…
これは後々いい研究テーマになるんじゃないかと(どんな研究じゃ)。
あと、「見る」を「観る」にしていないあたりからも角川のあのキャッチフレーズは意識しています…(私は昔、いわゆる「メディアミックス」って売り方何となく好きじゃなかったんですけどね 笑)
私はあのキャッチフレーズやメディアミックスって言葉、今でもスタンダードだと思ってたんですが、若い方など意外と知らない方が多くて、何だかすごく中途半端なパクリみたいになっちゃって、これはホントに今でもアイタタタ~って感じ。

しかし、映画でも本でも会社名でも名前ってのは大事なもんですなー(ちなみに「はむちゅう」というハンドルネームは飼っていたハムスターの名前から。昔は「ハム太郎」+「ピカチュウ」と思われたものですが、ホントは「ハムスター」+「ピカチュウ」 はい、発想が単純です 笑)。

そんな前置きはさておき(前置きかい)私が映画の原作を映画を見るより前に先に読んでいる理由は…
[PR]

by hamchu | 2009-09-25 09:45 | もっと楽しむ?映画の原作 | Trackback | Comments(2)
2009年 09月 25日

もっと楽しむ?映画の原作


わたくし、はむちゅうが映画の原作のニュースをほぼ毎日追いかけるようになってから約10年、このブログをはじめてからも5年以上が経過しました。

この間に長年幻の企画と言われていたものが実現したり、一度映画化予定が発表されて以来トンと続報を聞かずオプション権の行方がはるか彼方に行ってしまったり、忘れていた企画が思わぬところからひょっこりと復活したり…
今では原作つき映画のニュースの見方や企画実現の流れなど、大体の様子が把握できたのではないかと思います。

そこでこのブログでも私が感じた映画の原作に関するアレコレ(映画の原作の読み方、原作つき映画の見方、映画の原作ニュースの読み方)をとりとめもなく書いていきたいと思います。
まったくもって独断と偏見によるものですが、こんな見方もあるんだなあ、ということでご容赦ください(また、オリジナルネタ?で記事を書くのは久しぶりだ、ってんで文章が変だったり、なかなか記事がアップできない場合も多いと思いますが…)。

質問・疑問・ご意見などいつでも受け付けておりますので、コメント欄またはメールにてお知らせください(あの本の映画化予定はどうなった?なんてのも結構です)。

それでは今後とも何卒よろしくお願いいたします。
                見てから読む?映画の原作 管理人 はむちゅう
 
[PR]

by hamchu | 2009-09-25 09:26 | もっと楽しむ?映画の原作 | Trackback | Comments(0)